2016年02月06日

CAR OF THE YEAR 2015 第1位:シボレー・コルベットZ06

アメリカ最強は世界最強一歩手前だった。

コルベットZ06というクルマの形をした爆撃機が2015年第1位のCAR OF THE YEARです。

CAR OF THE YEAR 2015 第1位:シボレー・コルベットZ06



事あるごとにC7コルベットのデザインについて好き勝手に批判めいたことを言ってきた。

フロントマスクはカッコいいけど丸形テールライトをやめたリアデザインは致命的だ、とか・・・。

これは古くからのコルベットファンであればご理解いただけるかもしれない「大好きだからこそのクレーム」。

初代から綿々と受け継がれてきた丸形テールライトを捨てたこと自体は

今でも引っかかってしまうのが正直なところ。

例えば日産GT-Rが同じようなことをしたら誰もが同じことを思うのではないだろうか。


ところが待望のZ06が登場するとそんなネガティブな感情は(ほぼ)吹っ飛んでしまった。

この低く構えた肉食獣のような佇まいを見ろ!と誰かに主張したくなるほどカッコいい。

ロングノーズ・ショートデッキの古典的なプロポーションがここまで絵になるクルマは今の時代決して多くない。

フェラーリにもFR車はあるが、どちらかというとあちらは優雅さが強く、

佇まいから攻撃性や攻撃力の高さをここまで感じさせるクルマはコルベットくらいかもしれない。
(ダッジ・バイパーも同じ系統に位置するのでぜひ並べてみたい)

実際エアロダイナミクスやカーデザインについてレースの現場からの意見を採用したという。

コルベットはワークスチームとしてル・マン24時間レースを始めとしたスポーツカーレースに古くから参戦。

レースの世界では当然のことながらデザインよりも絶対的な速さが求められる。

C6時代に「こうだったらもっと速くなる」とレースチームのエンジニアたちは感じていたようで、

そういった生々しい意見が叶えられる範囲でフィードバックされたのがC7コルベットZ06というわけだ。


では、伝統の「Z06」を冠する特別モデルの戦闘能力はどうなのか。

心臓部にはLT4型6.2リットルV8エンジンにスーパーチャージャーをセットし、

パワーは驚異の659ps、トルクは89.8kgmという冗談のような数字が並ぶ。

4輪駆動車で600馬力中盤〜700馬力超はイタリアのスーパーカーであれば珍しくないが、

コルベットは後輪駆動だ。

これほど過剰ともいえるパワーがあっても路面に伝えきれないのでは?と思う方もいらっしゃるかと思う。

しかし、0-100km/h計測はマニュアルの7速MTで3.2秒。

変速時間がMTより早いオートマチックモデルは何と2.9秒!

これはV8エンジン搭載の後輪駆動、量産スポーツカーとしては世界最速に輝くという。

ただパワーだけが過剰であれば決してこんなダッシュ力は出せない。

ハイパワーでありながらしっかり持てる力を路面に伝えられる、

トータルバランス性に優れているということの証明だろう。


C4時代から大幅にレベルアップしたと言われるハンドリング・コーナリング性能は

C7コルベットZ06で世界第一級レベルに達している。

コーナーの進入から旋回しやすく、立ち上がり加速では駆動力を無駄なく伝達する新たなeLSDを装備。

そして超上質な前後重量バランスや絶大なストッピングパワーなどがまとまり、

後輪駆動車としてこれ以上望めないほどのコーナリング性を手に入れたという。

アメ車のスポーツカーというと直前番長というイメージをいまだに持っている人がいるが、

そろそろ認識を改めないと恥をかきますよ・・・と言ってあげたくなる。


そして、ここまでマッチョでウルトラ速いクルマでありながら

環境にも配慮しているという二面性まで持ち合わせている。

直噴技術や可変バルブタイミング機構に加え、気筒休止によるV4走行を実現。

アメリカのハイウェイでは12.3km/リットル(!)という燃費を記録している。

もちろん日本の道路事情でそこまで良質な燃費性は期待できないものの、

オーバー650馬力のV8スポーツカーが望む以上の低燃費走行をしてくれたら感激もひとしお。

誰もが振り返る派手でセクシーな美女なのに家事炊事まで難なくこなしてくれる・・・

という例えは下世話すぎるだろうか。しかしこの万能っぷりはこの例えがしっくりくる。




新生コルベットはレースシーンでも既に大活躍しており、

昨年のル・マン24時間レースでは2011年以来8度目の勝利を果たしたほか、

つい先日開催されたディトナ24時間レースでもクラス優勝を達成。

レース界でもフェラーリやポルシェといった強豪たちを退けている。

超攻撃的で超ハイパフォーマンス。そして良い意味でアナログ。

「アメリカ最強・最速」であることは昔から変わりなかったが、

GMはどうやらそれだけでは飽き足りなくなっているようだ。


ということで、2015年に発売された新車の中から個人的なベスト10を選ぶ「CAR OF THE YEAR」は

コルベットZ06で締めくくろうと思います。

楽しんでいただけましたか?

例によって10位以内に入れなくても良いクルマはたくさんあります。

ロータス・エキシージやフェラーリ458スペチアーレ、現行型ポルシェ911、etc......

ごく個人的な主観ながら、クルマ好きの皆さんを楽しませることができたなら幸いです。

今年もきっとたくさんの素晴らしいクルマたちに巡り会えることでしょう。

【CAR OF THE YEAR 2015】
10位:スバル WRX STI
9位:マクラーレン 540C
8位:マツダ アクセラ
7位:ポルシェ ケイマン GT4
6位:スズキ アルトワークス
5位:ランボルギーニ ウラカン
4位:フォード マスタング
3位:マツダ ロードスター
2位:Singer 911 Switzerland


この記事へのコメント
2015年版も楽しませていただきました!
シンガー911は私も憧れているので2位に納得です!
そして1位がコルベットZ06というところもタゴさんらしくて素敵ですね(笑)
Posted by トンネル at 2016年02月09日 22:36
トンネルさん、コメント遅くなりまして申し訳ありません!

シンガー911を1位にするか迷いました(笑)
でもやっぱりZ06かなぁ・・と。
ZR1なんかもこれから出るんですかね?
今年もたくさんの良いクルマと出会えそうです。
Posted by タゴ at 2016年02月13日 09:47
お久しぶりです^^
そのタゴさんの選んだ栄誉あるクルマZ06。
もう少しで納車です。
出だしは四駆のアヴェンタドールより速いよって買った店の社長が言ってました(∞≧◇≦)

何時か公道でシェルビーと是非お会いしたいです!!!
Posted by Dice at 2016年02月29日 18:36
Diceさん、お久しぶりです。

実はZ06購入されていたのの結構前に知ってました!
凄すぎです(笑)

やっぱりFRの大パワースポーツカーは最高ですよね。
いつか公道で会いましょう!!
Posted by タゴ at 2016年03月01日 20:36
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