2018年05月15日

SAMURAI JEANS:S0511XX

「作り手、穿き手、両方のこだわりが一致しないと商品価値がない」という重みのある言葉。

サムライジーンズがデニム狂から強くリスペクトされる理由はこういう企業姿勢にある。

SAMURAI JEANS:S0511XX



これは「Denim Indigo Master」というLightning別冊のムックでサムライジーンズ代表の野上徹氏が語った言葉。
強いこだわりを持って作られる商品は、同じく強いこだわりを持つユーザーのために作られているということ。
世界中のコアなデニム狂たちから愛されリスペクトされるサムライジーンズには、やっぱり確固たる企業姿勢があるんだなと感心しました。


そのムックではこういうことも語られています。


「世の中が加工デニムブームの頃は正直悩みました。うちも加工をやりたい衝動に駆られたんです。でも、加工に手を出したらサムライがサムライでなくなってしまう。グッとこらえて、もっとサムライらしい超へヴィーオンスデニムの開発などに力を注いだんです。それで21オンスとか、非常識なデニムができたんです」


今でこそ20ozを超えるへヴィーオンスデニムのジーンズはさほど珍しくなくなっていますが、サムライジーンズがそのパイオニアであることは事実。
誰もやっていないことをやるのはそれだけで勇気がいることですし、ましてや世の中のトレンドとは逆行してまで行うことは相当怖いはず。
結果的にそれが功を成したわけですが、当時ぶれずにサムライらしさを貫いたことに拍手を送りたい気持ちです。


この「流行に乗るか」という問題は洋服メーカーには常に降りかかってきます。
しっかりしたブランドであればどこも「らしさ」というのがあって、流行りは必ずしも自分たちが得意な方向とは限りません。むしろちょっと違う、あるいは全然違うくらいの時の方が多いのではないでしょうか。
デニムブランドにはアメリカンカジュアルというベースがあるものの、それでも細かい部分でその時の流行は全然違うわけで。
それに乗るか、己を貫くか。貫く場合はどう貫くのか。ここに命運が掛かっているのでしょう。


サムライジーンズは常に個人的なWish listに入っているブランド。
ラインナップが豊富過ぎていざ買おうとすると激しく悩みそうですが(笑)、細身のS0511XXあたりがいいなぁと思っています。
これは15ozのワンウォッシュタイプなのでサムライジーンズにしてはライトオンス(世の中的にはライトではない)です。
股上にはある程度余裕がありつつ裾に向かってテーパードしたシルエットが実に美しい。





このデニムにはヘンタイ的なこだわりがやっぱり注がれています。
綿自体はテキサスコットンなのですが、繊維長の短い綿(綿カス部分)を入れることでより繊維の不均一さを増しているのです。
これを糸にすることで不規則な荒々しいムラ形状を実現。更に糸を通常よりも強く撚るため、生地にした時の硬さも増しています。
一般的な紡績では年間を通して安定した様々な綿をブレンドして一本の糸にしますが、このモデルはテキサスコットンのみを使用した「単一混綿」のため、その風合いが強調されているんだとか。
糸番手は経・緯共に6番糸を使用。染めはピュアインディゴ100%で出せる限界特濃色。また、アタリが付き易いように糸の芯白の部分はできるだけ大きくしています。





当然サムライジーンズらしいオリジナルの副資材もテンコ盛り。
ボタン、リベット、セルヴィッジに革パッチなどすべてがオリジナルで作られた和を感じさせるパーツが採用されています。素晴らしい。







サムライジーンズって知れば知るほど好きになる不思議なブランドですよね。
やっぱりこだわりが強いブランドには語るべきウンチクがたくさんあるし、商品自体もカッコいい。
経年変化を妄想するとワクワクします。デニム狂としてはいつか手に入れなきゃ。


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